インターハイと五輪のムービー
3日間で撮影しました
山田智和監督へインタビュー

 インターハイと五輪を応援するミニムービー・CMの監督を務めた山田智和さんは、テレビCMのほか、サカナクションや水曜日のカンパネラなどのミュージックビデオから映画まで、多様な映像作品を手がける気鋭の映像作家です。5月下旬の3日間に行われた撮影を振り返っていただきました。

――今回のCMのテーマを教えてください

「インターハイに出場する男女の主人公たちが主軸ですが、チームメイトだけではなく、家族、友人、通学路で言葉を交わす人など、彼らを支えている全ての人たちがチームメイトで支え合っているという、人のつながりがテーマです」

――ロケ地はどういうイメージを持って選びましたか

「効率化された都会というよりは、商店街や住宅街の細い道など、人のつながりが残っているような場所を選びました。男の子編は地方都市、女の子編は人情味あふれる下町というイメージです。(女の子編に出てくる)商店街は、ロケ地の選定のために5~6か所回りました。女の子が涙をこらえて自転車を押している小路は、ロケハンで走行中の車の中から偶然見つけて『止めて!』と言って決めました」

――細かなイメージを決めてから撮影に入りましたか

「基本的にコンテを練りますが、いざ撮影に入ると、例えば天気で変わってしまう所もあります。準備は綿密にしつつ、現場で臨機応変に対応して、一番良いものを皆でセットしていく作業でしたね」

――実際撮影に臨んで、予想外に良い絵が撮れた場面はありましたか

「男の子編も女の子編も、夕日のカットが良かったかなと思います。それまで隠れていた太陽がその時間だけ出てくれました」

――難しかったところは

「撮影の時間がタイトでしたね。(グラフィックを含めて)3日間のロケであそこまで撮影したのは、多分、日本で僕らだけです(笑)。日程的にはきつかったですが、現場に勢いが生まれて。優秀なスタッフのおかげでなんとか撮影できました」

――豪華な撮影スタッフでした

「映画をやられている方々とご一緒したくて皆さんに声をかけました。カメラマンの神戸千木さんは岩井俊二監督の作品を撮影されていて、照明の中村裕樹さんは岩井監督を始め多くの映画作品に参加しているレジェンド的な存在、美術の竹内悦子さんは大林宣彦監督の作品の常連です。ヘアメイクの根本(亜沙美)さん、スタイリストの杉本(学子)さんなど、優秀なチームで撮影できたのが自分の財産になりました」

――それぞれの作品で主演した小川あんさんと高野海琉さんはいかがでしたか

「小川さんは、自然体ですが非常にオーラがあり、ずっと撮影したいなという感情を湧かせるような人でした。高野君は、あの年齢にしかないギラギラ感があり、こちらから言えば言うほど『くそーっ』とやってくれたのが良かったです」

――これからどんな作品を手がけたいですか

「人を描くことにとても興味があります。映画やテレビCMでそれをやっていきたいですね」

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